HTT推進への取組について

【へらす 取組の内容】

三菱電機では、生産設備のCO₂排出量及びエネルギー使用量の管理から削減までをサポートする省エネ支援アプリ「EcoAdviser」を開発、提供しています。「EcoAdviser」では、三菱電機が長年培ってきたノウハウから省エネ重点5視点に着目し、それぞれの視点におけるエネルギーロスを自動抽出します。さらにそれらのエネルギーロスの要因を自動判定してランキング表示し、改善ポイントを絞った施策につなげます。三菱電機では「EcoAdviser」を自社でも使用しており、自社の生産設備からのCO₂排出量及びエネルギー使用量の削減に役立てています。

【つくる 取組の内容】

三菱電機の冷熱システム製作所には、エアコン等で使われる圧縮機の部品の加工を行うラインと、加工を行った部品を組み立てて、圧縮機を完成させる組立ラインがあります。部品加工ラインでは、切削加工機の排熱による室温上昇と空調負荷の抑制が大きな課題でした。一方組立ラインでは、塗装前の洗浄用としてボイラー蒸気から温水を作っており、こちらはボイラーのガス使用量とCO2排出量の削減が課題でした。この課題を解決すべく、導入したのが「排熱回収型 水熱源ヒートポンプ」です。切削加工機の排熱を水熱源ヒートポンプの熱源とし、塗装前の洗浄に必要なお湯の加熱源に利用し、省エネ化を図りました。

【ためる 取組の内容】

三菱電機では、自己託送制度を利用して拠点間での再エネ融通や蓄電池活用により、拠点単位の脱炭素化目標の達成を支援するソリューション「マルチリージョンEMS」を提供しており、自社でも同ソリューションを使用しています。本ソリューションでは、5kmメッシュの気象情報を利用して、関係する拠点の発電力量予測値を算出します。高精度な発電量予測に加え、電力需要予測、蓄電池容量などを考慮し、「自己託送」「自己拠点内での消費」「蓄電池への充電」などの組み合わせを30分単位で最適化します。これにより再エネ価値を無駄なく活用できます。